【連載コラム】寺坂直毅の小田急百貨店ジャーニー

6月1日に創業61周年を迎え、この秋には本館からハルクへお引っ越しをする小田急百貨店新宿店。大きな変化のなか、今回は数々の人気番組を手がけ、デパート愛好家でもある放送作家寺坂直毅さんの小田急百貨店コラム全15回を連載。
小田急百貨店の意外な発見や懐かしいエピソードが満載ですよ。

寺坂直毅 (てらさか・なおき)

放送作家。1980年。宮崎生まれ。
「星野源のオールナイトニッポン」「松任谷由実のオールナイトニッポンGOLD」(ニッポン放送)、「うたコン」(NHK総合)などの構成を担当。
デパートの知識も豊富で、著書に「胸騒ぎのデパート」(東京書籍)がある。

第11回
ぶらり ODAKYU 湘南 GATE

2022年8月3日(水)

町田店から小田急江ノ島線に揺られて、藤沢駅へ。
藤沢駅前の「ODAKYU 湘南 GATE」を巡りました。海沿いの街って、どこか陽気な空気が流れていて、居心地がいいですよね。

「ODAKYU湘南GATE」は、そもそも1974年、「江ノ電百貨店」という名前でオープン。
1985年に「小田急百貨店藤沢店」となり、2019年「ODAKYU 湘南 GATE」としてリニューアルされ、ショッピングセンターとなりました。

外観の四角い窓は、どこか新宿店を匂わせる表情。
ただ違うのは、2台あるシースルーエレベーターです。宇宙船のような形をしているのが特徴です。

中に入り、エレベーター横の螺旋階段も素敵。
こちらは丸い窓があって、まるで潜水艦の窓のようです。

天井が高く、解放感いっぱいの1階からエレベーターで上がり、藤沢の街を眺めながら屋上へ。「湘南ベルマーレフットサルコート」があります。

広い屋上でやるフットサル、楽しそう！

7階はレストラン街。
藤沢で40年来営業する欧風洋食店＜ビッグシェフ＞が、＜レストランヒデダイニング＞という名前で出店しています。いい眺めを見ながら、おいしい老舗の洋食をいただけます。

40年来人気のハンバーグです

6階は、藤沢市南市民図書館。
1フロアまるごと図書館です。老若男女大賑わい。

藤沢、江の島、湘南に関する書籍も並んでいるので、観光する前に下調べするのもいいですね。こども向けの本が並ぶゾーンには、江ノ電や江の島灯台も隠れています。

3階には、フードホール＜SHONAN GATE KITCHEN＞。
湘南グルメを味わったり、ビールを飲んだり、思い思いの過ごし方をする事ができます。

私が入ったのは、肉バル＜SHONAN Grill Style＞。湘南で人気の肉専門店によるグリルレストランで、溶岩石グリルで焼いた厳選された肉や、ビールが味わえます。
ここでステーキを食べました！うまかった。

2階は、江ノ電の藤沢駅もあり、仕事帰りに寄りたくなる売場ばかり。
「Kiratto Plus(きらっとプラス)」は、小田急百貨店ふじさわが発信する、季節ごとの旬なアイテムやイベントが開かれています。ここへ来れば流行がわかります。

この時は天然素材を使用したハンドメイドのおしゃれな洋服が並んでいました！

地下の食料品売場は、鎌倉の＜井上蒲鉾店＞など、湘南ならではのお店がラインアップされています。

注目なのが＜湘南夢糀＞。日本人の食生活を支えた「糀」に焦点を当てたお店で、糀を使用したおかずがいただける弁当が人気なのです。自分へのお土産として「夢糀弁当赤魚柚庵焼き」をいただきましたが、とても品があるお味でした。

「ODAKYU 湘南 GATE」という名前だけあって、湘南の観光の拠点となるデパート。ここならではのお土産を探してみたり、ここならではの時間を過ごしたり、してみてください。